ネット時代でも 現地に直接出向くのがベスト !
成田空港で お客さんを見送って、トンボ返り、の予定が、急遽、館山まで ひとっ走りすることになった。
そのタイミングで、なんと !
館山から 東京方面に 2駅の、富浦の宿泊案件が 飛び込んできた。
(突然、が たまたま 現地入り 急遽、館山へ)
運転手は、送迎が仕事だから、当然、お客さんの宿泊先のホテルで、素泊まり1人部屋があり、値段的に、見積もり金額以下のところなら、ベストだ。
そもそも、観光でなく 仕事だから、シャワーでさっぱりできて、あとはひたすら、眠れさえすればいい。
お客さんと違い、ゆったり気分でないから、どうしても そういう条件のところを 探すことになる。
前回の 富士吉田のときもそうだったが、今回も、1人部屋は 無かった。
となれば、できるだけ 近くの 違う宿泊先を探さねばならない。
あまり遠いと、早起きして、迎えに行くことになるから、おちおち寝ていられなくなってしまう。
ネットでたたいて 自分のサイトの アフィリエイトで ポイントをもらおう、
と、早速、ネットで 近場から探したが、意外と少なかった。
1軒めの 「情熱ペンション富浦」というのが、お客さんの宿泊先だった。
「情熱」「ペンション」大学のサークル、フィールドワーク向け、という感じの 名前のところだ。
さて、この近くの 他の宿、ネットに載せない、地元の民宿も、ありそうだが、2軒めの「民宿ぜんべい」
目の前に 看板が出ている。
念のため、google map で、お客さんの宿泊先から 近場を拡大して探していったら、
聖山荘という民宿があった。
場所的には、近くに 2軒 あるのか?
と思って、よく見ると、小さい看板は、聖山荘のものだった。
民宿の場合、駐車場と泊まる部屋が、離れていることもあるので、これは 現地を見たいところだ。
早速、クルマで回ってみたのだが・・・・
写真は、運転席から見た 宿への道だ。久々に、大型車の教習を思い出す峡路だった。
(ちなみに、大型免許は、こういう道を探して、敢えて挑戦すると、実地練習になります。自分のクルマをこすらないように、慎重さが要求されます。)
昔の田んぼのあぜ道を、そのまま住宅地にしたのか?
火事が起きたら、消防車が入れずに 瞬く間に 火の海になりそうな、都内の密集地の道路・・・
それにも負けない狭さだった。
空気抵抗とデザインを考えて、たぶん滑らかな曲線にしたのだろうが、数cm の幅寄せの 車幅感覚が、トヨタ・アルファードはとてもつかみにくい。
しかも、バックミラーの両端にも、ウィンカーが埋め込まれているから、ヘタにこすってしまうと、ダメージも大きい。
慎重にクルマを 進めていたら、対向車が来た。
「さあ、どこまでバックして すれ違おうか?」
と考えるまもなく、さすが、地元の軽トラだ。 事情を熟知しているようで、さっさと よけてくれた。
このクルマの後、さらに 宅急便の軽トラが来たが、このときは、こちらが 民家の庭に一旦 避けた。
先まで進んで、方向転換できなければ、この ギリギリ峡路を、後方視界の悪い、アルファードでバックして戻る・・・
という 苦行が 待ち受けている。
しかも、こういうときに限って、自車だけでなく、後ろを付いて来る車や 対向車も、現れるもの。
さらには、今回のアルファードは、レンタカーながら、お客さんとして運転するのは、私が初、という ほぼ新車だったのだ。
(借り出し日、7月7日、新車登録日は 2日前の 7月5日、オドメーター 34 kmだった)
一瞬で ピンとひらめいて、宅急便の運転手に
「この先の宿の駐車場、このクルマでは、向き変えるのは、厳しいですよね?」
と聞いてみた。
「はい。まだ先まで 多少ありますし・・・・だから 宅急便も、1トン車じゃなくて、軽トラなんですよ。」
聞いてみて、良かった。
民家の庭で Rock to rock の回数を 数えるまもなく、ひたすら切り返して、なんとか方向転換をして、戻った。
宿自体、見にも行かなかった。
民家に停めたまま、炎天下、歩いて 宿まで 見る気も、さすがに無かった。
車を離れている間に限って、この民家の住人が 出て来る、なんてことも、よくあること。
アルファードでなく、ハイエースだったら、最小回転半径が小さく、末切りも利くから、こういう道は有利だ・・・
ハイエースなら、幅寄せチャレンジしながら、見に行ったかもしれない。が とにかく 判断は
よかった・・・・
ネットで この宿を取ってたら、とても お客さんを迎えに行くのに、難儀するところだった。
距離が近いのに、この峡路を脱出するまでは、歩くより時間がかかってしまうところだった。
旅行も クルマで行くほうが、何かと動きの自由度が利いていいのだが、
今回は 久々に 「宿のロケーション」について、考えさせられた。
乗っていく車もそうだが、やはり、国道、県道クラスの道に面した宿でないと、現地で辛い思いをすることになってしまう・・・・
クルマの幅寄せに 自信が無い人は、ぜひとも
ホテル、宿が それなりの幅のある道に面しているか?
あらかじめ、チェックしたほうがいい。
google map を、地図で見るだけでは、道幅までは、把握しにくい。
相当、狭い道でも、道として 表示されているからである。
ぜひとも、航空写真に切り替えて、道路に引いてある表示や 写っているクルマ、人との相対的な大きさから、
判断していただきたい。
結果的には、お客さんのペンションから クルマで数分のところで、素泊まり 4000円 + 税
のところを 見つけることができた。
駐車場も、これなら 安心だった。
仕事でなく、ゆっくりできるなら、海の幸を堪能したかった。
アクアラインができた今なら、渋滞がなければ、赤羽から 2時間以内、日帰り圏内だが、
たまには
「近場でゆっくり宿泊して、料理、酒を堪能する」
それも、
「時間と気分の贅沢」を味わう旅だと思います。