海外投資 「日本人が日本人をだます」が常識
2018/07/11
日本でも、昭和の昔、
原野商法
というのが、流行った時期がありました。
「これから 開発される土地が、今なら 激安で買えます。
今、買っておけば、確実に 何倍も 値上がりします。
チャンスです・・・」
直接、聞いてたわけではないが、親父の話などを総合すると、
こんな 謳い文句で ガンガン 営業をかけたに 違いない。
今でも、皇室御用地の 那須周辺など
東京ドームの○倍どころか、23区以上の面積も、
そんな土地が、まさに草ボーボーの 原野が雑木林になったまま
放置されています。
もはや ほとんどの持ち主が奇跡ならぬ鬼籍となり、
現世在住のお方諸氏におかれましても、おそらくオツムがとっくに痴呆症等、
病と老いとの戦いの下となっているでしょう。
そして、10年くらい前には、この
海外バージョン
が、けっこう賑わってました。
いわゆる、海外不動産投資の1種で、
これから開発される土地を、先んじて買っておけば、値上がりする、
という話でした。
でした、と過去形なのは、当時、夢のようなお話で、不動産投資を勧誘していたからです。
筆者も 2010年夏、フィリピンの ランドバンキングに投資しました。
それを、一昨年(2016年) 某J 氏に 7割減(取得価格の3割)で 買い取ってもらいました.
フィリピンの マニラから アラバンに向かう郊外、サリアルビレッジの ランドバンキングだったのですが、
とっくに手放しているのに、つい先日、
下記のように、S 社長から メール連絡が来たのです。
私以外にも、J氏が買い取った分は、とっくに 名義が変更されているハズですが、
顧客のメール等連絡先リストは、そのままなのでしょう。
以下の文面を見ると、募集時の夢物語、あっけなく崩壊
釣った魚には、餌を与えるどころか、包丁をチラつかせる
ような感じ。
2010年から、8年もの年月という時間をかけた後、どう考えても不利な条件を飲まされる・・・
腹立たしい事実を痛感します。
タイムマシン投資、時間を味方につける・・・・
まさに 夢物語は 本当に幻と化しました。
文面にあるように、当初は 500万ペソ、
最終期には、さらに小分割して 50万ペソ 1口、
という分譲もしてました。
当時、G会に参加間もなくで、
その50万ペソ(当時、円高だったので 日本円 97万円強) 1口に乗ったわけですが、
「小口だし、最終あたりなので、当然、当初の 500万ペソの購入者よりも後回し必至。
ランドバンキング主宰者 C 氏の BVI法人経由だから、値上がり分があったとしても、
そんなもの、手数料で食われて、ヘタすりゃ、いや、多分 マイナスだろう・・・」
と判断し、J氏の買い取り提案に乗ったのです。
あのまま持ってたら、この文面の提案に、ただ同意する以外、選択肢はなかったわけです。
Microsoft,Google,Facebook、LINE・・・・・・
インターネット契約では常識的な
選択肢があるように見せかけて、本当は1つしか選びようがない、
という、よくあるパターン。
「『はい』か『Yes』の二者択一」
の契約でした。
パソコンやタブレット、スマホを購入したら、規約に同意するしか、ないですね。
同意しなければ、そもそも 使えなくなってしまい、買った意味がありません。
と 話が脱線してしまいましたが、
そもそも内容自体にも、おかしなところがあります。
「壁補修費用や整地費用及び、近隣のスクワッター住居撤去費用などを支払う必要があり、
今回売却をした場合約24%-26%程度 目減りしてしまう計算となります。」
ランドバンキングって、原野の如き 土地しかないのに、
なんで 壁補修費用と整地費用をこちらが負担せにゃ、あかんのや??
文面で 25%くらいの目減りってことは、
実際は、税金12% と まだ見えない目減りも当然、覚悟を迫られると思われるので、
26% + 12 % + α
まともにこれまで維持してきても、半減してしまう結果になるに 違いありません。
唯一、アベノミクスで円安にしたから、
このランドバンキングは ペソ建の分 円換算では 少し増えるだろう、
という 為替差益で 損失補てんが出そう、
ということです。
とはいえ、減益分や、見えない手数料、税金から見れば、微々たるものでしょうが・・・・・。
海外投資狂騒曲 エンディングテーマは
「海外銀行で定期預金を組んで、そのまま 放置!
という消極策が、結果的には 唯一最善だった」
ってことです。
当時、この 海外投資の G会主宰の C氏以外、
あまり 海外投資を 知らなかっただけに、
高い人生の授業料を われわれは 払ったわけです。
日本人が日本人を騙す国、フィリピン
と言いますが、
日本を一歩出たら、どこぞも 日本人に注意です。
(その後、マレーシア イスカンダル・プロジェクトの話に乗った日本人も、軒並み 被害を被っている模様)
韓国でも 「韓国を一歩出たら、韓国人に注意」
という戒めがあるそうですが、
こちらの言葉の真偽は
まだ確認してません。m(..)m
今回の件、損切の一択でした。
まさに
「肉を切らせて骨を断つ」
か
「肉を切られて、そのまま骨ごと 断たれる」
か?
いや、骨を断つ、ではなく、サバイバルですが、
いずれにせよ、怪我の程度を どこまで我慢か?
の 究極の選択でした。
一生に一度でいい、
海外投資で うまく行った方々に、
現地視察にご招待されてみたい、
と思うこのごろです。
それだけ、成功率の低い投資のようです。
(本稿は 関係諸氏の安全のため 一部 仮名とさせていただきました)
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件名:【重要】ランドバンキング売却について
(2018/6/19)
お世話になります。S です。
今月初旬にランドバンキング売却についてのご連絡をさせて頂きま
届いておりますでしょうか?
こちらについて売却の是非をお伺いしたく存じます。
以前のメールでも申し上げました通り、
売却手続きを進めるにあたって、
今月20日までにお返事を頂けなかった場合は
投票に棄権として無効票の意向とさせて頂きたく存じます。
お手数ですがご連絡を頂ければと思います。
何卒よろしくお願いいたします。
S
=以下文面=================
皆さま
お世話になります。S です。
本件につきまして大変お待たせしており
申し訳ありません。
本日は2012年に皆様が投資しました、ランドバンキング用地売
皆様へお伺いをしたくご連絡をさせて頂きました。
以前からランドバンキング用地の買収に興味を示していました
地元のデベロッパーから再度買い付け申し込みが入りました。
総面積15,658平米、平米単価は8,000ペソとなりますが
税金(12%)、ブローカーコミッション(5%)、壁修復費用、
エスカベーション費用などは売主持ちとなります。
※(真っ平らな更地でなければ売却できないため)
そのため、壁補修費用や整地費用及び、近隣のスクワッター住居撤
今回売却をした場合約24%-2
目減りしてしまう計算となります。
また、先方からの支払い条件は契約時50%
6ヶ月後に50%の分割支払いとなります。
これは名義変更手続き及び、土地が属する住宅組合などからの承認
一連の手続きに時間がかかるため、
フィリピンでは一般的な支払い方法となります。
今回売却を決定した場合、
当初の500万ペソの投資に対して
2013年に 元本の一部8%を すでにご返金しておりますので
その分は差し引かせて頂きますと460万ペソの元本に対して
約362万ペソのリターンとなります。
現在のレートで日本円換算すると約770万円程度となり、
日本円ベースでの回収率はおよそ90%程度となるかと思います。
※(上記は仮の計算です。投資金額や最終税率及び、必要経費確定
今回の売却を見送った場合、
また数年買い手が見つからない可能性もありますので
個人的には今回売却を進めた、一旦 損切りを考慮の上
現金化、回収するほうが良いように思います。
ランドバンキング投資は共同投資となりますので
案件の性質上、売却の是非を皆様へ再度確認をさせて頂きたく存じ
案件:ランドバンキング
投資会社:●● Holdings
運営会社: ●● Corporation
住所: ●● Metro Manila, Philippines
また、今回の買い手への返事の期限が6月末までと迫っております
ご返答につきましては6月20日までとさせて頂き、
ご回答のなかった方につきましては投票に棄権として無効票
の意向とさせて頂きたく存じます。また投票結果につきましては6
お手数ですが再度下記のいずれかでのご返答をいただければと思い
売却 / 継続保有
現在のところ、今回売却が決定した場合、遅くとも7月末までに売
買い手からの支払いの最初(手付金)の5
次の50%(名義完了後)を来年1月末と予定して
投資家の皆様へのお支払いはその1ヶ月後とさせて頂きたく存じま
大変長らくおまたしいたしましたが、
現在のところこちらでの売却が最善の方策であると考えます。
何卒よろしくお願いいたします。
S